沖縄本島の中央部に位置する宜野座村。
ヌルドゥンチと呼ばれる建物の建替えプロジェクト。
ヌルドゥンチは、琉球王国時代にノロと呼ばれる女性祭司が各地に配置された際の、祭祀を行う拝所でありノロの住居でもあった。ノロ制度が崩壊した現代では、無人の建屋や拝所のみが設けられていることが多い。
現代においても、各地域で脈々と続いてきた祭祀の重要な祈願所であることには変わりなく、豊年祭などの諸芸能が奉納される場所として、沖縄県内の各地に残されており、宜野座ヌルドゥンチにおいても村の重要な場所として今も存在している。
今回は、築50年以上が経った宜野座ヌルドゥンチが、老朽化によって建て替えられる事となり、設計を行うこととなった。