大久保の家 vol.1 初期案

敷地一帯はサトウキビ畑に囲まれた長閑な風景。

当初から木造を希望しており、台風の影響を考慮し計画を進めた。

平面プランでは、ひとつの壁を境に、パブリックとプライベートの空間を明確に分割した。
これは沖縄の古い民家にみられる表座と裏座のように、人が集う機会が多い地域では理にかなっている。

大久保の家でも、人が多く集う事が想定されたため、パブリックスペースを出来るだけ広くとり、個室や廊下、水廻りなどは必要な寸法を検討しながら、無駄なく計画している。

外構では、道路側からの目線除けと台風の風除けも兼ねて、大きな一枚のヒンプンのような、コンクリートの壁を設置し、植栽と合わせて台風から建物を守って貰う計画としている。

また、台風の強い風の影響を受けにくくするため、なるべくシンプルな形状とし、必要な部分以外には軒を出さないようなデザインとした。