平田邸 vol.1 内部解体前

築37年のマンションリノベーション、内部解体前の様子

部屋は低層階に位置していて、南東側の大きな窓の正面にはアパートが隣接しているが、アパートからの目線は気にならない印象であった。東側の窓からは、野良猫がたむろする中庭のようなスペースが見え、南東側の窓と合わせて光と風が入ってくる。

玄関から入るとまず、閉じられた廊下のスペースが部屋を分断しており、全体的に薄暗い印象となっていた。そのため、窓から入ってくる貴重な自然光をいかに無駄なく取り込もうかということを考えていた。

低層階のメリットは、外からのアクセスのし易さにあって、エレベーターを介せずに出入りできる。これは工事においても、材料の搬入などかなり有利な点で、工事のし易さへと繫がる。

意外だったのは、低層階で周りが建物で囲まれていることで、室内の温度が安定しており、なぜか湿度も少なくてとても過ごしやすい。

台風時の影響も少なく、考えていたよりもメリットが多いことは嬉しい驚きであった。